長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【不明】  【2022年11月受信】

ご意見(要旨) 【JR長崎駅前周辺のバス乗り場案内について】
 今般、観光を目的として長崎を訪問しました。
 長崎駅周辺では再整備事業が行われており、バス乗り場等も移設されていました。
 長崎市は100年に一度のまちの変革期を迎えている
とのことで観光客の立場として多少不便があることは理解いたしますが、バス乗り場案内等が統率が取れた掲示ができておらずバス停を探すのに四苦八苦し、目的地まで容易にたどり着けない事態となりました。
 私自身の調査判断能力の無さによるものといってしまえばそれまでですが、各種報道によればやはりバス乗り場への移動に混乱が生じている旨報じられており、陸の玄関口における二次交通アクセスが蔑ろにされていることについてはこれから長崎を訪問する多くの観光客にとってさらなる混乱を招くものと考えられます。
 先ず、長崎駅前での各種案内掲示によれば県交通局による掲示により県営バス乗り場が移動している旨の掲示がありますが、当然のこと長崎バスの案内については掲載されていません。
 また、駅周辺には現在長崎駅前、長崎駅前南口、長崎駅前東口、長崎駅西口など8箇所ものバス停があります。さらに、設置主体は不明ですが「←路面電車 →バスターミナル ←バスのりば」等と矢印で示す掲示も行われていますが、ターミナルと乗り場の違いについても観光客には判断できず、誰のための掲示なのかわからず不親切です。
 しかしながらバス事業者は自らの責任で自前の路線しか案内を行わないのはやむを得ない事情とも考えられますから、例え仮設であっても関係者総意で観光キャンペーン等で長崎への訪問を促している以上、バス事業者任せにするのでなく、街の玄関口として長崎市が音頭を取って俯瞰的にバス乗り場を明確に案内する必要があると認識しています。
 令和4年2月21日、令和4年第1回市議会定例会の冒頭において、田上長崎市長が市政運営に対する所信を述べたところによれば、まち全体としてバランスの取れた暮らしやすさがあるまち、ネットワーク型コンパクトシティ長崎の実現に向けては市役所の仕事も変化させていかなければならないとのことであり、行政がプロデューサーやコーディネーターとなってそれぞれの強みを活かしながら、課題解決に向けて前進していく必要があるとの方針を掲げています。
 今回指摘した長崎駅周辺バス乗り場を巡る混乱については図らずも市役所のプロデュース能力、コーディネーター力の無さが浮き彫りになっているものと指摘できるものであります。
 今後も再整備事業が続く以上、現況のまま放置されるのは観光客にとっても長崎への印象が損なわれる事態となりかねず、二次交通アクセスについては各種報道の通り改善は急務と認識しています。 県交通局や長崎バスがそれぞれの責任で掲示しているバス乗り場案内を撤去して複数の事業者の発着系統を明確にした総合案内を作成して掲示しなおす、また、折角行われているバス乗り場のナンバリングを明確にするため仮設バス乗り場も含めて大きく番号表示を行う、観光案内所の掲示をバス乗り場案内所も兼ねるなど考えられる課題と改善策を行政サイドとしても改めて検証して事業者・行政の二者一体となって改善するよう要望します。
 駅前広場と二次交通アクセスのあり方については、今回長崎と同時に訪問した熊本県熊本市の熊本駅前交通広場が路線バス・路面電車とも共通の意匠で乗り場案内や停留所標柱がデザインされており、解り易く感銘を受けた次第です。また、首都圏においては千葉県千葉市がまちづくり部局において鉄道駅からの二次交通アクセス改善に際してバス乗り場案内を行政の責任で作製して鉄道駅前に共通デザインで設置するなど事例もあります。
 長崎駅周辺においても今回取り上げなかった路面電車への乗り換えも種々課題があると掌握しているところで
すので、熊本駅前の交通広場等や千葉市におけるバス乗り場案内など他の地方公共団体における取り組みも取り入れながらより良い二次交通アクセスが実現できるよう期待しています。
 今後も長崎駅周辺再整備事業完遂に関わらず長崎を訪れて街の変化を楽しみたいとも考えておりますので、多くの観光客がわかりやすく移動できるよう、本要望に対して丁寧に検証していただきたく。よろしくお願い致します。

【2022年12月02日回答】

回答 【長崎駅周辺整備室】
 この度はご来崎いただいたところ、長崎駅周辺のバス乗り場案内の不備により、ご迷惑をお掛けすることとなり申し訳ございませんでした。
 ご提案の内容にもありますように、現在、長崎駅では、九州新幹線西九州ルート建設や在来線高架化などを契機として駅周辺の再整備を進めており、去る9月23日の新幹線開業にあわせ東口駅前交通広場を供用開始したことにより一部の路線バスや観光ルートバスが交通広場内への乗り入れを開始したほか、駅東側の工事進捗にあわせ10月1日より国道沿いのバス停位置を変更するなど、バス利用に大きな変化が生じたところです。
 そのため本市では、事前にバス事業者と調整を図り、できる限り分かりやすい案内に努めましたが、ご指摘にあるように事業者間で案内の程度に差があったり、利用者にとって理解しづらい表現になっているなど、同様なご意見、ご指摘を他の方(観光客や市民)からもいただいたところです。また、路面電車につきましても、9月20日に長崎駅前電停へ乗降するエレベーターの運用が開始されたものの、そこまでの動線案内が不十分とのご意見も頂戴しています。
 長崎駅では駅西側が既に概ね完成し、現在は駅東側について令和7年度の完成を目指し工事を進めており、完成時にはバス乗降場や電停まで統一した意匠性の高い案内ができるものと考えています。しかしながら、全体完成に向け、これから数年工事が続き、適宜、歩行者動線の切り換えが生じることから、その時々、適切な案内を行っていく必要があります。
 本市としましては、ご提案いただいたご意見や他都市事例も参考にしながら、完成時はもちろんのこと、工事期間中につきましても分かりやすい案内に努めてまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。 
関係所属 長崎駅周辺整備室  【直通番号】:095-829-1173】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

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