長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【不明】  【2021年01月受信】

ご意見(要旨) 【九州新幹線西九州ルートに関する要望活動への提言】
まず質問ですが、こちらからの意見は市長や議員など関係者にも伝わる仕組みになっていますか。関係者の方にも伝えていただけると嬉しいです。
《意見要約》
九州新幹線西九州ルートの「全線フル規格」を実現するためには
「整備新幹線計画の基本から手続きを始める」ことを鉄道会社や国の省庁・長崎県・国会議員などに働きかけていく必要があると思います。また、住民含めた各自が今の在来線に乗り、新幹線(マクロ経済)と在来線(ミクロ経済)の両立が図れるような改善策を模索し提言していくことも欠かせないです。
《意見本文》
長崎市など沿線自治体としても九州新幹線西九州ルートの「全線フル規格化」を求めていると聞いています。フル規格実現のためには「佐賀県」の考え方を理解する必要があると思いました。私が聞いた中で比較的本質に近い分析をしていると思ったのは以下の記事です。
「新幹線なんかほしくないのに…長崎新幹線をめぐって佐賀県がモメている理由」
根本的な原因は「新幹線計画がない」こと(杉山 淳一)
この記事の中から一部を抜き出します。
《西九州ルートを全線フル規格新幹線にするためには、整備新幹線計画の基本から手続きを始めなくてはいけない。JRの合意はできている。費用対効果の算定もできている。あとは並行在来線問題、建設方式と建設費負担に対する佐賀県の合意が必要だ。
問題はスジを通すか通さないか。並行在来線の議論をしっかりやって、佐賀県の合意を取り付けることだ。まず、国は整備新幹線建設の基本に立ち戻るべき。》
市長をはじめ担当者やフル規格新幹線を望む議員も一度この記事をお読みいただき、「整備新幹線計画の基本から手続きを始める」ことを鉄道会社や国の省庁・長崎県・国会議員などに働きかけていく必要があると思いました。
また、以前の報道では「佐賀県は「5択」から議論をすべき」と主張したと聞いています(フル規格・スーパー特急・リレー・フリーゲージ・ミニ新幹線)。この議論も再度必要だと思います。
「5択の議論」の際、個人的には、
●「スーパー特急」に決める場合、リレー方式を約20年(N700Sかもめ車両の取り替え時期)を目処にすると良いと思います。
●「ミニ新幹線」(新幹線の在来線直通)を選ぶ場合、「標準軌と狭軌の単線並列」にした上で、新幹線用線路の「建築限界」を「フル規格新幹線用の大きな車両」に合わせる改修工事を行うと、「N700S」などフル規格新幹線車両が走れる路線網と既存の狭軌在来線路線網の両立や発展はできると考えます。
●「フリーゲージ」を再度行なうとしたら、九州内専用にし、最高速度もある程度控えめにするほか、在来線同士(西鉄天神大牟田線系統とJR在来線など)で活用する考えや方法を検討・実用化するとこれまでの開発が無駄にならずに済むと思います。
●「フル規格」を選ぶ場合、「ルート」も検討すべきです。肥前山口駅にも新幹線駅を設置するほか、新鳥栖駅での合流にこだわらず久留米駅での合流をすると久大本線との接続も取れ、鉄道網全体の利便性向上につながります。フル規格の際、新幹線と在来線が両立できるような駅の位置や列車の運行体系を考える視点が不可欠です。
なお、個人的には、佐賀空港経由にするほか、将来的には他の新幹線も空港経由にし、新幹線網と地方航空網の連携を図ると交通網整備の意義や効果が飛躍的に高まると考えます。地方同士を直接結ぶ交通体系ができないと永久に大都市に吸い寄せられる経済・文化的構造が続くでしょう。既存の交通網や考え方が「大都市~各地」に偏っているからです。そのため地方同士の交通網を築き、「地方同士」の「テレワーク」も含めた経済活動を促すことが「地方」の生き残りに必要だと思います。佐賀空港経由にすると佐世保方面の特急など在来線優等列車も継続して運行できると思われ、佐賀県民の在来線の利便性も両立できると思われます。
●「リレー方式」は上記「スーパー特急」か「フル規格」「新幹線の在来線直通」のどれかに決まるまでの暫定的方法になることが望ましいです。
上記5つの考えは要望活動の際のご参考にしていただけると幸いです。
そしてどんな整備方式であれ、今の在来線に乗り、「新幹線と在来線が両立できるような改善策」を模索・提案することを住民の方を含めた各自が行なっていただくことを望みます。まずは地元の路線から乗車し、並行する路線バスや他の地域の鉄道にも乗車し体感的な見識を高めていけるとなお良いです。
私としては、
●駅の新設やより適した位置への移設(場合によっては統廃合も)
●駅周辺に生活や仕事をする施設を集めることを地道に行う
●在来線に並行する路線バスがある箇所ではできるだけ運賃・各種乗車券やダイヤ面での連携を図る
(在来線は「急行線」・路線バスが「緩行線」のようなイメージ)
●在来線普通・快速と新幹線の各駅停車を一定以上の頻度で運行し、両者の接続を良くする
などの施策が「新幹線と在来線の両立」に必要で、「公共交通全体の利便性を高めていく」という見地を乗客含めた各者が持つことが大事だと考えています。
九州新幹線西九州ルートの問題に関して「整備新幹線計画の基本から手続きを始める」ことを、フル規格化を要望する他の自治体と協力し、鉄道会社や国の省庁・長崎県・国会議員などに働きかけてほしく意見申し上げました。

【2021年02月10日回答】

回答 【長崎駅周辺整備室】【広報広聴課】
このたびは、貴重なご意見をいただきましてありがとうございます。
九州新幹線西九州ルートの武雄温泉・新鳥栖間につきましては、現在、国が主体となって長崎・佐賀両県やJR九州と協議を行い、検討を深めているところですが、長崎市としましては、新幹線の開業効果が最大限発揮されるようまちづくりなど様々な取り組みを進めているところであり、全国の高速鉄道ネットワークにつながることで関西圏を含め広域から多くの人々を呼び込み、交流人口の拡大により地域の活性化を図ることのできるフル規格による整備が必要不可欠であると考えております。
この度いただきましたご意見につきましては、関係機関で共有し、参考にさせていただきますとともに、今後とも長崎県や沿線市と連携を図りながら、様々な機会を通して、佐賀県の関係者の理解を得るような取り組みを行いつつ、国に対しても早期実現を図るよう、強く働きかけてまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
最後に、市政への提案についてご説明させていただきます。
市政への提案は、寄せられた提案等とそれらに対する市の回答を集約し、定期的に市長及び副市長への報告を行っております。
長崎市議会への提案等につきましては、長崎市議会事務局へ情報提供を行っており、議長への報告等の対応を行っているとの報告を受けております。
また、これまでに寄せられた提案等とそれらに対する市の回答は、市役所内でいつでも閲覧可能なデータベースで管理しており、併せてホームページ(長崎市へのご意見・ご提案等の紹介)にも掲載をしているところです。 
関係所属 長崎駅周辺整備室  【直通番号】:095-829-1173】
広報広聴課  【直通番号】:095-829-1114】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

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