長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【20代】  【2020年07月受信】

ご意見(要旨) 【長崎市立小学校での差別行為について】
7月16日付読売新聞の報道によると『長崎市教育委員会は16日、市立小6年の教諭が、医療関係者の保護者がいる児童に挙手させていたことを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大で医療関係者や家族への差別が問題となっており、市教委は全小中高校に適切な指導を求める通知を出した。
市教委によると、教諭は14日朝、担当するクラスで児童の体調や体温などが記載された表を回収する際、「おうちに医療関係者がいる人は手を挙げてごらん」と言い、児童に手を挙げさせた。教諭は「感染防止の取り組みを徹底しようと思った」と校長に説明したという。
校長は「差別や偏見につながりかねない発言」として教諭を指導。15日に教諭と一緒にクラスで児童に謝罪し、全校児童の保護者向けに経緯の説明と謝罪の気持ちを伝えるプリントを配布したという。』とある。
新型コロナウイルスの対応を日夜、職責を自覚し職務を遂行している関係者が差別行為を受けており、現に愛媛県新居浜市、沖縄県那覇市、岩手県一関市で正当な理由なく小学生に対し差別行為をし、問題になっているのは周知のとおりである。
1.愛媛県新居浜市、沖縄県那覇市、岩手県一関市で小学生に対し差別行為をしたという件について、長崎市は承知していないのか。
2.愛媛県新居浜市の事象を受け、文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課長名で令和2年4月16日付、2初健食第3号、「新型コロナウイルス感染症の感染者等に対する偏見や差別の防止等の徹底について(通知)」という文書の通達が出ているが、長崎市は内容を承知していないのか。
3.上記事象を踏まえ、当該教諭に対しどういう指示・伝達・教育をしたのか。説明されたい。
4.7月10日付田上富久長崎市長のメッセージの中程に「頑張っている人を差別や偏見にさらすのではなく、応援していただきたい」とあるが、長崎市長の管理下である市立小学校で差別や偏見行為が発生した。市長のメッセージが市立小学校関係者に内容が伝わってないのは重大な問題であると考える。
5.本件当該教諭は、全国で新型コロナウイルスに対し職責を自覚し、職務を遂行している関係者を応援する立場にあり、3市で同様な事象が発生し、かつ文部科学省より通達が出ているにも関わらず、起きてはならない事象を発生させた。公務員、人間としてあるまじき行為であり、地方公務員法第30、31、32、33、35条に該当し、同法第29条第1項第1、2、3号に該当し甚だ不都合であるから懲戒免職にされたい。その旨、長崎県知事に対し上申されたい。
6.一連の経緯、責任の取り方について、教諭から記者会見にて日本国民に対し説明されたい。
7.本件に関し、速やかにプレスリリースを出されたい。

【2020年08月07日回答】

回答 【学校教育課】
ご意見ありがとうございます。
お問い合わせの件について回答いたします。
1 愛媛県新居浜市などの差別事案については、承知しております。
2 文科省の通知については、本県教育委員会を通して本市教育委員会にも届き、内容を承知しております。
3 1、2を踏まえ、「新型コロナウイルス感染症に係る偏見やいじめの未然防止について(通知)」を4月16日付で市立各小中高等学校長宛に発出しました。「教職員は正しい認識の下に冷静に児童生徒の指導にあたること」「人権に配慮した指導と周知・啓発を図ること」など、各学校の校長を通して、教職員へ周知徹底したところです。
4 頑張っている人を応援するという点で、当該教諭も同じ思いでした。当該教諭は子どもたちに挙手を求めた後、「これだけたくさんいる。医療従事者の方々も頑張っておられるのだから、自分たちも気を引き締めて感染防止の取組を頑張ろう。」と発言しています。
しかしながら、たとえ意図はそうであったとしても、挙手をさせる行為そのものが保護者の職種を特定し周知させるものであり、差別や偏見につながりかねないものです。教職員として配慮に欠けた行為であると考えております。
5 当該教諭の処分等については、適切に対応していきます。
6 7月15日、当該学級において校長と当該教諭が謝罪と説明を行い、全家庭に謝罪と説明の文書を配付しました。また、1学期末の個人面談において、当該学級の保護者に当該教諭から直接謝罪しております。
7 本事案については、7月15日、学校教育部長が記者会見の中で、謝罪及び説明を行いました。
 
関係所属 学校教育課  【直通番号】:095-829-1195】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

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