長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【不明】  【2020年06月受信】

ご意見(要旨) 【防災メールと防災無線の効果的な役割分担を】
以前から他のコメントでも指摘があるように、防災無線の使用は緊急時に限定すべきです。たとえばコロナについての注意喚起などに向いているのは、明らかに無線ではなくメールのほうです。無線は地形や風向き、音源からの距離の影響を強く受け、また反響によって聞き取りにくくなります。高齢者や耳の聞こえづらい人、母国語が日本語でない人にとっては、緊急性のない内容を音で放送されるより、エリアメールで流してもらったほうがよほど安心です。
現在は無線で流した内容をメールやネットでも見られる、という感じですが、もっと無線とメールの特性をうまく活かし、役割分担したほうがよいと思います。具体的に言うと、普段は防災メールを主として用い、地震や避難指示レベルの災害についてのみ防災無線を用いるということです。今のようなかたちで無線を使い続けられると、無線が鳴っても緊急時かどうかの判断に迷います。
本来、防災無線の一番のメリットは、無線が鳴っているという事実そのものによって、たとえ内容が十分に聞こえなくとも事態の緊急性をすべての人に即座に伝えることができるという点にあるはずです。しかし、無線をさまざまな目的で頻繁に使えば使うほど、この利点は失われていきます。
普段から大きな音量で頻繁に無線を使われると、建物の気密性を高めたり耳栓を用いたりして音を防ごうとする人も増えるでしょう。実際、デジタル化とコロナの放送が始まってから周囲でこういう人を見聞きしました。そしてもちろん、危機意識も薄れます。つまり、緊急時に音でそれを知らせるための環境は、無線の日常的な使用によってむしろ悪化しています。
いざという時に、避難の遅れにつながるような余計な迷いを生まないためにも、防災無線はもっと慎重に用いられるべきです。いまや携帯電話は社会的インフラと言ってもよいくらいに普及しているわけですから、もっと防災メールを有効に活用したらよいと思います。

【2020年07月08日回答】

回答 【防災危機管理室】
防災行政無線放送は、災害等に関する緊急放送と、市役所からのお知らせを放送する行政放送の2つの目的を持っており、現在放送している新型コロナウイルス感染防止対策等の放送は行政放送にあたります。
なお、避難勧告・避難指示などの避難情報を、防災行政無線で放送する際には、緊急性を感じていただけるよう放送開始の合図であるチャイムをサイレンに変えることとしており、平常時と緊急時の状況に応じた伝達を行うこととしています。
一方、電子メールによる情報伝達については、任意の登録者へ防災行政無線の内容や火災の発生などをメールでお知らせする防災メールと、登録の有無に関わらず大地震発生や大雨特別警報の発表の際にエリアメール等により携帯電話に送信される緊急速報メールがあります。
近年、災害が激甚化、広域化する傾向にあるなか、多様な世代にわたる市民の皆様に、迅速かつ的確に情報を伝達するためには、様々な手段を活用する必要があると考えておりますので、防災行政無線放送時には、防災メールやSNSを活用して放送内容を配信したり、テレビのデータ放送や市のホームページ、テレホンサービスなどでも確認できるようにしております。
災害から命を守るためには、早めの避難が重要であり、そのためには防災意識の醸成が不可欠ですので、このような情報伝達手段の活用促進に努めるとともに、災害時に市民一人ひとりが自ら情報を取りに行ける環境を作るため多様化する伝達手段の活用など、より効果的な情報発信の方法を社会情勢に応じて検討していきたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 
関係所属 防災危機管理室  【直通番号】:095-822-0480】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

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