長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【50代】  【2020年06月受信】

ご意見(要旨) 【文化財指定建築物の保存について】
今般、江崎べっ甲店の解体が決まったとのことについて、非常に残念に思います。
最初は、富貴楼、公会堂など文化財をはじめ歴史的建築物の解体が加速しているように感じます。
特に今回の江崎べっ甲店の解体についてはさるくで活用していたことや、眼鏡橋の近くで(市長自ら観光地として注力しているはずの地区で)民間も観光に注力していた場所でもあり、活力低下とならないか懸念されます。
そこで、長崎市は今回のような文化財の解体の危機に際し、保存の為どのような対応を取られたのでしょうか(個別ケースでなく、一般的な場合でも構いません)、お尋ねします。
また、移設などの手段は取れなかったのでしょうか。
指定解除から解体までの期間が短いと思います。民間のものであっても、文化財という一部公のものですので、指定解除までの過程の情報は提示されていないのでしょうか。
急速に、観光資源や情緒が失われているように思います。今後とも文化財、または今後文化財指定となりそうなものについての保存、活用をお願いします。

【2020年07月02日回答】

回答 【文化財課】【景観推進室】
明治31年に築造され、長年に渡り本市の伝統的な景観を形成し、地域に親しまれてきた「江崎べっ甲店」は、国の登録有形文化財に登録されると共に、長崎市景観重要建造物にも指定されています。
登録有形文化財は、50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、届出制という緩やかな規制を通じて保存を図り、地域の資産として活用を促すために国により制度化されたものですが、その解体については、所有者の意向により行うことができます。
一方、景観重要建造物は、外観に地域の景観の特徴を有し、良好な景観形成を推進する上で重要な建造物を指定する制度です。
今回、所有者より建物を除却するため、景観重要建造物としての指定を解除する申し出を受け、4月15日に開催した「第8回長崎市景観審議会」の結果を踏まえ、長崎市にて、4月20日付で指定を解除しました。
その主な理由は、所有者による建物存続が困難であること、現在の場所での市や第三者による活用も含めた建物存続が困難であること、市が建物のみを譲り受けたとしても移築先の制約等もあり、景観重要建造物としての外観保全が困難であったためです。なお、詳しい内容につきましては、同審議会議事録を長崎市HPにて公開していますので、ご確認ください。
このたびの「江崎べっ甲店」の解体については、やむを得ないものとしたところですが、今後とも建造物所有者のご理解やご協力をいただきながら、歴史的建造物の保存と活用に努めてまいりたいと存じますので、ご理解を賜りますようお願いいたします。
参考URL
https://www.city.nagasaki.lg.jp/syokai/760000/763000/p034859.html 
関係所属 文化財課  【直通番号】:095-829-1193】
景観推進室  【直通番号】:095-829-1177】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

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