長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【60代】  【2018年06月受信】

ご意見(要旨) 【軍艦島に対するユネスコ世界遺産委員会の言いがかり】
ユネスコが軍艦島での朝鮮人強制労働などについて知らせるように、との決定文を採択したとのこと。どうせ韓国などの捏造によるものであり、長崎市は直ちにユネスコに抗議すべきである。徴用工は当時の日本では参加が義務付けられており、多くの日本人が参加したものである。何の問題もない。韓国の半日嫌がらせに屈してはいけない。

【2018年07月05日回答】

回答 【*世界遺産推進室】
端島炭坑(軍艦島)は、平成27年7月にユネスコの世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産の一つであり、日本の石炭産業分野における産業の近代化を証明する貴重な歴史遺産です。
端島炭坑の歴史の発信については、「明治日本の産業革命遺産」の世界遺産登録にあたり世界遺産委員会から出された勧告の中で、「推薦資産のプレゼンテーションのための展示戦略を策定すること。また、各サイトの歴史全体についても理解できる展示戦略とすること。」とされておりました。
そこで、日本政府は昨年11月、この勧告に基づき理解促進のための展示戦略を策定の上、世界遺産委員会に提出しており、今年の世界遺産委員会において「明治日本の産業革命遺産」の保全状況に関する審査がなされ、今回いただきましたご提案に関する部分について次の決議がなされました。
・締約国に対し、インフォメーションセンターが完成した際には、全体のインタープリテーション(展示)を更新して提供するよう要請する。
・締約国に対し、顕著な普遍的価値(OUV)によりカバーされている期間及びそれ以外の期間の双方について、資産の歴史全体のインタープリテーション(展示)や、デジタル形式のインタープリテーション(展示)素材に関する作業を継続する際、インタープリテーション(展示)戦略に関する国際的な最良の実践を考慮に入れるよう強く促す。
・関係者間の継続的な対話を促す。
日本政府はこの決議に対し、インタープリテーション(展示)戦略、インフォメーションセンターの開設および対話の継続を含む決議に記載された全ての勧告を遂行するとコメントしています。
このように「徴用工問題」は国家間が外交において解決していく問題であると認識しています。
長崎市といたしましては、政府が登録時の勧告に基づき策定した展示戦略に従い、端島炭坑を含めた世界遺産の構成資産としての情報発信を実施することにより、世界遺産価値の理解促進に努めてまいりたいと考えております。
 
関係所属 *世界遺産推進室  【直通番号】:095-829-1260】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

検索ページへ戻る   ページのトップへ