長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

年代：【70代】  【2017年10月受信】

ご意見（要旨） 【世界遺産候補のネーミングについて】
世界遺産候補のネーミングが教会群と潜伏キリシタンとなっていますが、地元の方々は、なぜ昔から言い伝えられてきた隠れキリシタンという名にしないのか不思議がっています。隠れキリシタンの方々は応援しにくいとも言っていますが、いかがでしょうか。

【2017年10月27日回答】

回答　【*世界遺産推進室】

日本におけるキリスト教の歴史のうち禁教後の信仰形態については、「潜伏」「かくれ」「カクレ」などさまざまな表現がありますが、世界遺産として推薦するにあたっては、その整理が必要との指摘を平成２４年の国の文化審議会世界遺産特別委員会で受けました。 そこで、専門家のご意見を踏まえ次のとおり整理しました。 ・潜伏キリシタン：キリスト教が禁じられている禁教時代に表向き仏教徒として生活し、密かに信仰を継承した人々 ・かくれキリシタン：１９世紀禁教令が撤廃された後もカトリックに復帰せず、禁教時代の独特の信仰の形態を継承した人々 このような整理に基づき「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、キリスト教が禁じられた禁教時代に焦点をあてた内容であることから、「かくれキリシタン」ではなく「潜伏キリシタン」という言葉を用いています。 「潜伏キリシタン関連遺産」は、来年の夏の世界遺産委員会での登録を目指していますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

関係所属	*世界遺産推進室  【直通番号】：095-829-1260】