長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【50代】  【2017年10月受信】

ご意見(要旨) 【現在行われている「アート」と称するニットの巻き付け行為について】
眼鏡橋周辺や寺町周辺で、見出しの行為が行われております。
何でも「現代アートを知ってほしい」との趣旨のようで、市から委託を受けた現代アート芸術家が仕掛けたようですが、長崎くんちの開催日に重なっており、観光客から「くんちの時はこんなこともするのか」と誤解を受けることも考えられます。
昨日のニュースでは眼鏡橋のニットは撤去されたようですが、他の橋や寺町周辺ではまだ巻き付けられたままです。三連休ということもあり、天候も良さそうなため相当の観光客が訪れること、また、クルーズ船の入港による外国人の観光もあると思われます。
これを実行するのに200万円の予算が使われたとのことですが、福祉の充実の方に回してほしかったです。私の家は、母が無年金、私が障害共済3級の年金生活をしています。月6万円です。住民税非課税世帯です。はっきり言って苦しいです。せめて、この予算を私たち貧困世帯に対する何らかの措置に回してほしかったです。市としての見解をお伺いいたします。

【2017年10月27日回答】

回答 【*文化振興課】
このたびは、長崎アートプロジェクト「ニット・インベーダーin長崎」について、ご意見をいただきありがとうございました。また、ご回答にお時間をいただくこととなり、大変申し訳ございませんでした。
長崎アートプロジェクトは、当課で平成22年度から実施している事業で、国内外で活躍する現代美術アーティストを長崎市に招き、一定期間滞在しながら市民との美術作品の制作やワークショップを実施するなど、アーティストと市民とがコミュニケーションを取りながら現代美術に身近に触れる機会を創出するものです。当初は合併地区を拠点に実施していましたが、平成25年度から中心市街地でも開催しています。今回の「ニット・インベーダーin長崎」についても、現代美術に触れる機会の創出等の趣旨にご賛同いただいた多くの市民の皆さまのご協力を得て進めているところです。
今年度の「ニット・インベーダーin長崎」では、カラフルな毛糸で街の中にあるさまざまなものを編み包んでいくことで、風景そのものを新鮮なものに変え、まちと人、人と人との新たな関わり合いを生み出していくことを狙いとしています。
コンセプトは、
?禁教時に長崎奉行所がキリシタン探索の強化を目的として、寺に住民がキリシタンでないことの監視と保証の責任を負わせたということ
?中島川に架かる橋はそれぞれの寺の門橋であり、橋から寺までの通りが参道だったという説
に着目し、奉行所跡である歴史文化博物館に「addi UFO」が降り立ち、橋から寺までを結ぶようにインベージョンし(毛糸で編みくるみ)、お寺と橋とその間の通りの関係性、歴史について関心を高める機会につなげようというものです。
なお、10月6日に行った第1回の展示替えである長崎くんち期間の眼鏡橋の毛糸のお引っ越しについては、このプロジェクトにより生まれた多様なコミュニケーションやディスカッションの中で、地域の方々からこのプロジェクトのコンセプトを尊重しながら進化するためのご提案があり、今回の作品を制作された現代美術アーティストの力石 咲さんが、地域の皆さんのご提案を受け止め、新たな展開が生まれたものです。
これは、長崎くんちの始まりといわれる寛永11年(1634年)に架けられ、歴史的にもつながりが深い国指定重要文化財の眼鏡橋の毛糸を、長崎くんちの間引っ越しさせるというもので、その他の作品については引き続き同じ場所で25日まで展示いたしました。
また、10月20日に行った第2回展示替えについては、眼鏡橋が編み包まれたことにより、眼鏡橋が重要文化財であるというだけでなく、380年を超す長い歴史を経て、長崎の人にとって、いつからともなく象徴的な存在となり、それぞれに思い入れがある大切なものであることが改めて共有されたということから、毛糸が持つ可変性を生かし、地域の方々の手によって一度編み込まれた眼鏡橋のニットがほどかれ、一人ひとりにとっての眼鏡橋(=大切なもの)として再生されるというものです。当日は地域の方々やたくさんの子どもたちが参加し、諏訪小学校裏門前のまちなか広場の柵いっぱいに作品を制作し、参加者の自宅の玄関等に飾る小さな作品も作りました。
今回、本事業について、市民の皆さま、観光のお客さまなどさまざまな視点から、それぞれに賛成、反対など多様なご意見をいただいております。本事業が芸術作品の展示という点および「アーティストと市民とがコミュニケーションを取りながら現代美術に身近に触れる機会を創出する」ことを目的としている点において、ご覧いただいた皆さまから多くのご意見をいただくことは大変ありがたいことです。寄せられているご意見の内容を考慮し、事業目的およびコンセプトに照らし合わせて、来年度以降の事業展開に生かしてまいりたいと考えております。
また、さまざまな福祉の施策と同様に、芸術文化の振興につきましても、大事な施策として進めてまいりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
関連リンク:http://www.city.nagasaki.lg.jp/shimin/190001/191001/p030430.html
関係所属 *文化振興課  【直通番号】:095-842-3782】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

検索ページへ戻る   ページのトップへ