長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【40代】  【2016年09月受信】

ご意見(要旨) 【長崎市公会堂解体断固反対】
田上市長様、私は、公会堂解体断固反対しております。
どれだけの知識、経験で市政に携わっていらっしゃるのか。古い建物を壊し、新しい建物を建てれば長崎市民の生活が良くなるわけではありません。なぜ、近代の建物100選に選ばれる建物を破壊しようとし、市民からの署名活動も、たくさんのかたが反対しているにかかわらず、誰とも分からない議会の少数のかたのゴリ押しで、市民の声が潰されることに、怒りを覚えています。
なぜ、県庁跡に市役所を建てないのか?江戸町商店街も声を上げています。公会堂の場所は、長崎電気軌道による路面電車がちょうど交差するポイントでもあり、常識的に考えても、すさまじい地響きが電車通過のたび響き渡ります。うるさくて市政の仕事どころではないです。きちんと騒音を測定されているのですか?
また、おくんちの舞台でもあり、毎年楽しみにしている方々がたくさんいます。さらに、電停の名前にもなっていて、市民に親しまれています。これから長い未来に向けて、今まで大事にされ、日本の宝の建物として選ばれ、成人式、コンサート、小学校音楽会、たくさんの市民の思い出が詰まっている場所です。
どうか自分勝手な思想で、新しき時代を創り上げていると暴走、破壊するのではなく、真に愛されるまちづくり、歴史と情緒ある、古い伝統を生かしていく、市政のかじ取りができるリーダーに賢くなっていただけませんか?署名をした人数分だけの怒り、気持ち、思いを真剣に受け止められる能力、判断できる賢さがあれば、血税を用いるこの愚かな議会での決定は、当然中止にすべきです。
それから、公務員は、国民の生活のため、補助、サポートに回る立場です。きれいな新しい建物を、自分たち公務員中心の考えで、市民からお金をたかり、建てる根性が浅ましいです。現職にいる間にすさまじい勢いでいかに新しくできるかをテーマにされているようですが、非常な怒り、悲しみを覚えている人間がいること、考えてみたことがありますか?長崎市の建物はあなたたち職員の所有物ではありません。おままごと感覚の延長で市政を動かすなと言いたいです。
どうか市民に理解され、愛される働きをしていただきたい。意固地になって公会堂解体を進めれば失望されます。周りでも、電車脱線事故や、バスも停まらない不便な場所になぜ?と疑問視されていますよ。政治家として市政を行うのではなく、公務員の利権、パワーの見せ場と勘違いしているということです。このように考えている市民は多いです。声を上げることができず苦しんでいます。苦しんでいるのに無視して、必ず自分たちに返ってきます。
どうか、民主政治家として、自分たちのために政治しないで。断固反対公会堂解体!最近の長崎市議会は、大事な根本が腐っているようですね。一度壊したら、建物は復元できません。補修工事、そして市の文化財として永く保存されるべき建物だと、判断力や審美眼があれば理解していただきたい。こんなにお願いしています。

【2016年10月07日回答】

回答 【*文化振興課】【大型事業推進室】
旧公会堂につきましては、平成21年度に実施した耐震診断の結果、大規模な地震に対する耐震性能が不足していることが判明し、また、建設から50年を経て、施設や設備機器の老朽化は著しく、応急処置的な修繕では問題を解決できないほど厳しい状況にあり、安定的な運営が難しくなっていました。
さらに、現代の文化施設としては、座席配置が窮屈であること、トイレの数が少ないこと、バリアフリーに対応していないこと、楽屋の数が不足していること、練習室を備えていないこと、搬入口が使いにくいことなど構造的な問題点を多数抱えていました。そこで、平成23年2月に、長崎市の大型施設の整備方針として、旧公会堂の市民の芸術文化活動の場という機能は今後も必要であり、市庁舎の建て替え計画の具体化と並行して、機能の確保の方法について引き続き検討することを決定し表明いたしました。
これを受け、旧公会堂が持つ文化施設としての機能や、市の将来の文化施設のあり方についてご意見をいただくために、平成23年度に、学識経験者や文化団体および利用団体の代表者、舞台技術者、公募した市民から成る「公会堂等文化施設あり方検討委員会」を設置し、さまざまな角度から検討していただきました。その結果、「公会堂は歴史的にも、長崎国際文化センター建設計画の一環の中で建設され、DOCOMOMO(ドコモモ)近代建築100選に選定された近代建築物として評価されていますが、文化施設の価値としては、現状では高くない状況にあり、老朽化、耐震結果を受けて、不足する機能を確保するためには建て替えるべきとの方向で意見は一致した」という報告をいただいたところです。
さらに、平成23年度には、「市役所建て替えなどに関する市民アンケート」を実施し、その中で、旧公会堂に関する市の方針や、必要な文化施設の機能などについてのご意見をいただきました。
このように、さまざまな機会を設けながら、いただいたご意見を踏まえ、平成25年1月には、限られた財源と現在から将来に向けたまちづくりの考え方を勘案した結果、旧公会堂については解体し、新たな文化施設により市民の芸術文化活動の発表・鑑賞の拠点としての機能を確保することを方針決定いたしました。
また、この方針決定に至った最大の理由は、外観を残し永続的な使用を可能とするためには、約31億円もの費用が必要となりますが、それでもなお、文化施設としての課題を解消することができないことであり、このようなことから、旧公会堂の廃止を決定したところでございます。
その後、議会での慎重な議論を踏まえ、平成27年3月末に旧公会堂を廃止し、平成28年6月議会において解体予算が承認されたことから、現在、解体に向けた手続きを進めているところです。
一方、市庁舎の建て替えにつきましては、平成23年2月に建て替えを検討するエリアを「現在の市庁舎がある場所から公会堂を含む一帯とする」ことに決定し、その後、市議会での議論、市民懇話会や市民アンケートなどを通じた市民の皆さまのご意見を踏まえ多面的な評価・検討を行いました。
その結果、(1)現地建て替えに比べて施設計画に制約条件が少なく、1棟にまとまり、より良いサービスを提供できること(2)防災拠点としての安全性も確保した庁舎が早期に実現できること(3)工事期間が短いためコスト的に有利なこと(4)まちなか軸に一歩近づくことで、まちなか・市庁舎双方の交流と賑わいが期待できること、などの理由から、平成25年1月に建て替え場所を「公会堂および公会堂前公園敷地」とすることを決定しております。
また、この方針は、現在から将来にわたる長崎市のまちづくりを考えたものであり、陸の玄関口である「長崎駅周辺」、歴史的な文化や伝統に培われた長崎の中心部である、新大工町から中通りを経て南山手に至る「まちなか地区」、海の玄関口である「水辺の地区」といった3つの拠点を上手く連携させ、都心部全体の人の回遊性の維持や中心市街地の活力の向上を図っていくという考え方に基づいたものです。
現在の市庁舎は、充分な耐震性がないことが判明しております。今年4月に発生した熊本地震における熊本県内の自治体庁舎の損壊状況を踏まえますと、災害発生時の防災拠点施設である市庁舎に防災上の不足があることは喫緊の課題と捉えており、安全・安心な市民生活の確保のためにも、できる限り早く新庁舎の建設に取り組む必要があると考えています。
このように、旧公会堂の廃止および市庁舎の建て替えにつきましては、時間をかけて慎重に検討を重ね、その過程においては市民の皆さまおよび市議会の意見を踏まえ、方針を決定してきておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。 
関係所属 *文化振興課  【直通番号】:095-842-3782】
大型事業推進室  【直通番号】:095-829-1411】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

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