長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【不明】  【2016年07月受信】

ご意見(要旨) 【Pokemon GO と平和公園】
以前、長崎県内に住んでいたものです。
今回、ニュースにおいて、スマートフォン向けアプリ「Pokemon GO」内におけるポケストップ(ゲーム内アイテムを入手することができるスポット)に平和公園が設定されていることについて、長崎市は不適切だとし、開発元に削除要請を出したことを知りました。
一体、何が不適切なのでしょうか?
公園は祈りの場、戦死者への祈りを捧げ、平和への想いを馳せる地。
しかし、その場所として祈りを捧げる前に、まず現地に赴き、過去の戦争を知る必要がありますよね?そのきっかけが、例えゲームであったとして何が問題なのでしょうか?まさか、そんな動機は不純だと、それであれば平和公園には足を踏み入れるなと長崎市は言いたいのでしょうか?
現在、福岡県に在住しておりますが、驚くほど戦争について、またヒロシマナガサキに投下された原爆について知らないかたが大の大人でもいます。それも大勢。そんなかたがたが、そしてそのお子さんがこの夏を機に、長崎の地に(例え、きっかけがゲームであっても)訪れ過去に触れ、知ることが大切だと市の職員のかたは思い至らなかったのでしょうか。
平和公園に人が多く訪れ、笑顔に満ちていれば、それこそが平和公園の意義であり象徴なのではないでしょうか。
そして、そのきっかけが国境を越え、親しまれているポケモンであること、平和公園としてこれ以上の役割はないと思います。

【2016年08月07日回答】

回答 【平和推進課】【*みどりの課】
長崎市は原爆により甚大な被害を受けた都市であり、昭和24年に施行された長崎国際文化都市建設法に基づき、被爆の実相を訴えるとともに、世界平和と文化交流のための記念施設として平和公園を整備しています。
昭和57年には「平和公園聖域化検討委員会」を設け、平成6年度から9年度にかけ、次のとおり、聖域化を目的とした再整備を行っています。
・「願いのゾーン」:平和祈念像を中心に、平和の泉、世界各国から寄贈されたモニュメントなどを設置し、平和を願う場にふさわしい空間として整備
・「祈りのゾーン」:原爆落下中心地碑を中心として聖域化を図り、被爆の史実を伝え、被爆により亡くなられたかたがたの冥福を祈る空間として整備
・「学びのゾーン」:原爆資料館を中心とした、次代を担う子供たちの貴重な平和学習の拠点にふさわしい空間として整備
このような公園の設置や整備目的を踏まえ、平和公園の「願いのゾーン」および「祈りのゾーン」のアクセスポイント(ジムおよびポケストップ)を削除していただくよう、アプリ開発会社のNIANTIC社にお願いしておりました。
ご意見にありますように「歴史を知る」ことも重要であると考えています。このため「学びのゾーン」につきましては、全削除ではなく、特定の箇所に人が集中し危険が高まることを防止するため、アクセスポイントの数を減らしていただくよう、併せてお願いいたしました。
NIANTIC社におかれましては、削除要請を受けて、精査され、趣旨をご理解いただき、この度「願いのゾーン」と「祈りのゾーン」のアクセスポイントは、全て、「学びのゾーン」については、一部、削除されました。
長崎市の平和公園には、今も原爆で亡くなった多くのかたの遺骨が眠っています。どうぞ、ご理解いただきますようお願い申し上げます。 
関係所属 平和推進課  【直通番号】:095-844-9923 】
*みどりの課  【直通番号】:095-829-1171】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

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