長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【不明】  【2015年06月受信】

ご意見(要旨) 【傾斜地景観について】
先日、九州産業大の芸術学部でしょうか、作品発表会が長崎県美術館で開催されていました。
私も鑑賞に行って来ましたが、写真の部の中に傾斜地長崎をテーマにした組写真が展示されていました。そこには傾斜地に建っている家々の景観に対する撮影者の印象の文が添えられていました。
中国からの留学生の作品を見て、外国人ということですが、私はショックを受けました。「傾斜地に建つ家々の中に、人が住んで居そうもない、みすぼらしく壊れかけた家を多く見かけた。若者は傾斜地を敬遠し老人ばかりが残り、空き屋が増えてきているのだろう。いずれはこの傾斜地は荒廃して行くだろうと想像する・・・」というようなことが書かれていた。
この文を読んで、受付の担当者に話をせざるを得ませんでした。「傾斜地に山の上まで建つ家々を見て、この傾斜地で生活する長崎人のバイタリティーはすごいなどと思わないのかな・・・」というようなことを言いました。
外から来る人々は、空き屋の存在がマイナスの印象を思い浮かべてしまうように思いました。このようなことから、早い時期に空き屋をなくしていただきたいと思います。長崎を愛する私ですので、強く思います。
ここで提案ですが、空き屋の跡地は植林やベンチを設置して、観光客の休憩やビューポイント地、また子どもたちの遊び場や近く人の休憩地とされることを提案します。観光客はただ長崎を見て回るだけでなく、長崎の人たちとの触れ合いもでき、思い出に残る旅になると考えます。予算のこともあるでしょうが、長崎の素晴らしい傾斜景観が、「空き屋」の悪い印象で台無しにならないようすることは重要だと考えます。

【2015年07月13日回答】

回答 【*まちづくり推進室】【*建築指導課】
長崎市は、市街地の約7割が斜面地で形成されており、斜面に沿って住宅が建ち並んでいます。しかしながら、人口減少や高齢化および接道条件等の問題で住宅の更新が進んでいないことから木造家屋が老朽化し、さらには放置されることで、家屋の倒壊・瓦の飛散・火災・不衛生・景観阻害等のさまざまな悪影響を近隣住民等に与える存在となってきております。
長崎市では、空き家対策として、所有者への空き家の適正な管理に関する指導等を行うほか、老朽化して危険な空き家に対しては、除却費の一部を助成する制度を設けて、所有者による解体の支援に取り組んでいます。しかしながら、除却後の空き地はあくまでも個人の財産であるため、行政でベンチの設置や遊び場とすることは行っておりません。
ただし、既成市街地の老朽危険空き家の中で、周辺に及ぼす危険性が著しく、建物と土地を含めて市に寄附が可能で、解体後の跡地の活用・管理を地元で行っていただける等、一定の条件を満たすものについては、市が建物を除却し、跡地を地域の公共空間として活用していただく事業も進めております。これまで、整備した跡地は、場所によってベンチやプランターを置き、地域のコミュニティ広場や坂道の途中で休める休憩所、長崎港を眺望できる広場等として、地域にお住いの方々だけでなく、まちを訪れた方々にも利用していただいております。
空き家は全国的にも深刻な問題となっており、今年の5月26日には、空き家対策をさらに推進していくために「空家等対策の推進に関する特別措置法」が施行されました。今後とも法の適用も行いながら、所有者による空き家の適正な管理を進め、地域住民の安心安全な生活環境の保全を図るとともに、魅力ある長崎の景観保全にも取り組んでまいりますので、ご理解いただきますようお願いします。
関連リンク:http://www.city.nagasaki.lg.jp/sumai/660000/668100/p023429.html
関係所属 *まちづくり推進室  【直通番号】:095-829-1271】
*建築指導課  【直通番号】:095-829-1174】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

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