長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【40代】  【2015年01月受信】

ご意見(要旨) 【市役所建て替え場所】
なぜ、長崎の歴史を語る上でも貴重な建築物である公会堂を取り壊してまであの場所に拘るのか、がまず理解できない。簡単に無くして良いような建物だと考えている役人の心は長崎市民として恥ずかしいです。
誰のお陰で公会堂が建てられたのか、新築する市役所は誰のものか考えていないように思います。
あくまで、あなた方役人のためではないことだけは認識していただきたい。
場所についても疑問符が付く。現市役所周辺にこだわるのであれば、公会堂より現市民会館の場所を選択することは考えないのですか。
私としては現在地、県庁跡、市民会館いずれも難しければ公会堂を考えるくらいの態度を役人が持っていただきたい。
県庁跡の案も疑問符が付きます。
市民に説明できるだけの計画性の無さが顕著です。
このまま訳の分からない箱物が計画されるのかと思うとやるせない気持ちになります。
公会堂を建て替え場所に選ぶようなやり方は、あまりに稚拙なので再考をお願いします。効率がいいだけの案など誰にでも決められます。
耐震性に問題があるとは言え、場所選定にはもう少し時間をかけても、市民に悪影響は少ないので急ぐ必要はありません。

【2015年01月30日回答】

回答 【都市経営室】【*文化振興課】
長崎市公会堂は、長崎国際文化センター建設計画の一環として、戦後復興の取り組みの中で国内外からの支援をいただいて建設され、長崎市は文化の振興や交流を通じて、国際文化都市として復興を果たしてまいりました。
その国際文化センター建設計画により建設された施設のうち、県立美術博物館は長崎県美術館や長崎歴史文化博物館に、また、長崎国際体育館は県立総合体育館へと、国際文化都市としての発展を願う精神をしっかり受け継ぎながら、新しい時代の機能を備えた施設として生まれ変わっております。
公会堂は、文化施設であり、さまざまな芸術文化の表現の場として十分な機能を備え、さらに、観る人もそれを心ゆくまで楽しむことができる、誰にとっても使い易いホールであることを最優先にすべきであると考えております。
外観を残したままでの耐震補強・改修による施設の延命化では、演じ手である出演者と、鑑賞する側である観客、音響や照明などの機材で催事を演出する舞台スタッフの三者が満足するような機能を十分に満たすことができないため、公会堂を廃止し、新たな文化施設によって機能を確保するという結論に至ったものです。
その上で、新たな文化施設を整備するにあたっては、国際文化都市を目指すという長崎市の方向性を、しっかりと未来へ引き継いでまいりたいと考えております。
市庁舎の建替え場所選定にあたっては、現在の市庁舎は、駅とまちなかを結びつけ、人の流れに広がりを持たせる重要な位置にあることなどから、「現在の市庁舎がある場所から公会堂を含む一帯」で検討することが適当と考え、平成22年度に、建替え検討エリアとして公表しております。
市民会館につきましては、この検討エリアの近隣に位置しておりますが、耐震診断を実施した結果、まだ、相当の耐用年数を残しており、軽微な補強で当面の間は施設として利用できるとの結論から、「補強」を耐震化の方針とし、平成24年度に耐震補強工事を実施いたしました。
なお、県庁舎跡地の活用につきましては、平成21年度に設置された県庁舎跡地活用懇話会からの提言の基本理念に、「県庁舎という事務所機能を中心とした行政機関がこの場所を占有し続けることは、この場所が本来持つ価値や大いなる可能性を将来にわたり閉ざしてしまう側面を否定できない」との記述もあり、同じく事務所機能を中心とする行政機関である市役所の建設は提言に反するものと考えています。
また、昨年度は、県庁舎跡地活用検討懇話会より、県庁舎跡地に整備すべき主要な機能候補として、多目的広場機能、歴史・情報発信機能、ホール機能が提言されており、現在、この提言に沿って県市で協議を進めているところです。
市庁舎の建替え場所については、平成22年度に、建替えを検討するエリアを「現在の市庁舎がある場所から公会堂を含む一帯」とすることを公表し、その後実施した市民アンケートや、平成23年度に設置した市民懇話会からの報告、平成23年度、24年度に設置された市議会特別委員会からのご意見などを踏まえ、事業の早期実現や、経済性、まちづくりの観点などから公会堂および公会堂前公園敷地を新市庁舎の建設場所とすることを決定し、平成25年1月に市の方針として公表したものです。
その後、平成25年度には市民会議を設置して検討を進め、平成26年2月には「長崎市新庁舎建設基本計画」を策定し、公表しております。
新市庁舎の建設場所や公会堂の取り扱いにつきましては、長崎市の限られた財源と市中心部の限られた土地の中での市庁舎の建替えと、本市に不足する文化機能や利用者ニーズなどを総合的に勘案し、「市庁舎の建設場所は公会堂および公会堂前公園敷地とする」、「公会堂は解体し、新たな文化施設により市民の芸術文化活動の発表・鑑賞の拠点としての機能を確保する」という方針に至っておりますので、ご理解のほどお願いいたします。 
関係所属 都市経営室  【直通番号】:095-829-1111】
*文化振興課  【直通番号】:095-842-3782】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

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