長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【不明】  【2014年08月受信】

ご意見(要旨) 【平和祈念式典テレビ放送時の手話通訳について】
先日の平和祈念式典も、天候不順の中、滞りなく執り行われ、関係者の皆さまの努力と奮闘に頭の下がる思いです。本当にお疲れ様でした。

ただ、情報保障の面では大きな驚きと不満が残り、いまだに後味悪くくすぶっております。
手話通訳者がテレビの画面から排除されていたことは、聞こえない私にとって大きな驚きでした。

式典会場には確かに手話通訳者が配置され、参列するろうあ者への情報保障に尽力しておられました。
しかし、テレビの放送画面では手話がいっさい映し出されませんでした。
むしろ、わざと通訳者を排除しているのかとさえ思うような構成の放送となっておりました。

これはテレビ各局独自の判断でしょうか?
それとも長崎市当局の指示でしょうか?

現在、鳥取県では全国に先駆けて手話言語条例が成立し、それを追うように、他の都道府県でも手話言語法の意見書可決が相次いでいます。
その流れの中で、今回の放送での手話通訳場面カットは、まさに時代に逆行するようなやり方です。
これは何か主義主張に基づいてのことでしょうか?

手話を母語とするろうあ者は、たくさんいるのです。そしてそれは、会場に参列していた人たちだけではありません。
高齢や病気やその他の事情で参列できず、自宅あるいは病院のベッドからテレビを見るしか方法のない人たちも、また多数おられるはずです。そのかたたちに対する配慮のなさには、当惑と怒りさえ覚えます。

市のホームページでは、平和宣言が世界各国の言語で閲覧できるほど配慮されているのに、私たちろうあ者は、同じ長崎に住みながらあるいは同じ被爆者という立場でありながら、『聞こえないから』という理由でいつまでも情報から遮断され続けなければならないのでしょうか。

長崎を愛し、戦争や原爆を憎み、平和を願う気持ちは、私たちろうあ者も同じです。
どうか切り捨てないでください。

来年の放送では、ぜひご配慮いただければと思います。
そして同じ痛みを持つ者同士が、同じ情報をリアルタイムで共有できますように、切に願っております。

【2014年09月08日回答】

回答 【調査課】
長崎市では、平和祈念式典における聴覚に障害があるかたに対する情報提供として、手話通訳者を式典会場及びブリックホール会場に配置し、通訳を行うとともに、式典会場の前方に聴覚障害者席を設けています。

テレビでの式典の放送については、各局が独自に企画・構成・編集等をされていますので、何卒ご了承ください。なお、NHKでは地上デジタルテレビの「字幕放送」という機能を使って、聴覚に障害のあるかたやテレビの音が聞こえにくくなった方々にも、情報提供を行っていただいております。「字幕放送」への切り替えはリモコンの字幕ボタン等で簡単にでき、申し込みの手続きや費用のご負担はありませんので、ご利用ください。 
関係所属 調査課  【直通番号】:095-829-1147】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

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