長崎市へのご意見・ご提案等の紹介

これまでに寄せられたご意見・ご提案等の内容をご紹介します。

年代:【40代】  【2014年02月受信】

ご意見(要旨) 【原爆被爆資料を世界記憶遺産に】
2011年5月、炭鉱記録画家の山本作兵衛氏が描き残した筑豊の炭鉱画など約700点の作品が、日本初の「世界記憶遺産」として登録されたことは記憶に新しい。
世界記憶遺産の制度は1992年に始まった。国連教育科学文化機関(ユネスコ)が、各国の絵画や資料、映像、音楽などを「人類として残すべき記憶」と認定する。
世界記憶遺産への登録にあたっては、日本政府の推薦が必要とされる。しかし、山本作兵衛氏の作品は、福岡県田川市と福岡県立大学が共同して推薦書を作成し、独自にユネスコへ提出したという。
広島・長崎には数多くの文学、映像、絵画、音楽など多岐にわたる「原爆被爆資料」が貴重な記憶として残されている。それら全てには、世界の人々や未来を生きる人々へのかけがえのないメッセージが刻み込まれている。例えば、原爆死没者名簿も貴重なものだ。
原爆投下、被爆の悲惨さの記憶を風化させないためにも、広島市と長崎市が共同して、原爆死没者名簿などをはじめとした原爆被爆資料を世界記憶遺産に登録していく取組は、人類史的にも大きな意義があるように思う。

【2014年02月25日回答】

回答 【調査課】
「原爆被爆資料」を世界記憶遺産に登録する取組に対しては、本年1月23日にご回答しておりますが、平成27年に被爆70周年という節目の年を迎えるにあたり、被爆の実相を継承し、恒久平和の実現を訴えるメッセージのさらなる発信などを目的とした、被爆70周年記念事業の実施を検討しているところであり、ご提案いただきましたアイデアにつきましては、記念事業を検討する際の参考とさせていただきます。
なお、原爆死没者名簿につきましては、個人情報保護の観点から公開の対象としておりません。このことから、公開することが前提となっております世界記憶遺産への登録は難しいものと考えております。
長崎市としましては、原子爆弾による死没者を慰霊するとともに、人類の恒久平和実現を願い、その氏名を永久に記録することは、被爆都市としての使命と考えておりますので、今後も適切な環境で名簿を保持することに努め、毎年8月9日に開催される長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典の場で奉安し続けていく所存です。 
関係所属 調査課  【直通番号】:095-829-1147】

(注)掲載されている回答は回答時点のものであり、その後の社会情勢や制度の改変などにより、最新の回答と異なる場合があります。

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