長崎の染塾 塾長:砂崎 素子


 ○はじめに
 2年目を迎えた本年度は、昨年度からの継続の方と新規の方合わせて32名の塾生とともに活動してきました。塾生の年齢層は、20代〜70代と幅広く、日本画・織物をなさる方など多種多様で、それぞれの方が得意分野をもっており、一人ひとりの好奇心旺盛さと和やかさが重なり合い、良い雰囲気の中で活動を終えることができました。
○塾活動の目的
 染色について学問的工芸的な視点で研究して、長崎の衣文化を再認識し、その成果をボランティア活動を通して市民や観光客に体験型で伝えていくことを目的としています。
○活動の経過
 平成15年度は、博物館研修2回、染色研究15回を開催しました。博物館研修では歴史を学び、現存する染織品に触れることで、先人たちの中で培われてきた日本人の美意識を再発見する機会となりました。染織研究では、絞り染・型絵染・貝紫染めとそれぞれの伝統的な染織の基礎技法を習得し、作品を作成しました。意匠と技がひとつになって表される染めの世界に浸り、モノを作るという素晴らしさを感じた一年間でした。 




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