河川環境研究塾  塾長:冨工 妙子


 よみがえる川整備事業としての河川見なおしが各地でさかんに叫ばれています。 長崎市においても、長崎大水害後の三面コンクリートの治水本位の河川を、少しでもぬくもりを感じ、 草花が繁り、小さな生き物の姿を見ることができるようにと考えられています。 その手直しされる河川に提案・提言していく塾です。
 市民サイドで、また主婦の立場でふるさとの河川を考えていくため、県内外の河川視察を重ね一年目の宿題をまとめあげました。


 原爆落下中心地公園〜平和公園を結ぶ下の川について塾として8項目の提言をしました。 3月の終り、河川課の下の川担当者より工事計画図面等の説明を受け、提 言の項目をよく考慮された青写真ができていたのには一同嬉しく思いました。 塾生それぞれの思いが、これから現実の川として姿・形となって表われてくれます。 完成したら塾生の喜びもひとしお。これからも郷土の河川を見つめ、親しめる川をめざし考えていきたいと思います。 市民の意見が反映された行政であってこそ、民・官が一緒につくり上げる河川となります。
 一年間の塾活動の中で一番心に残ったことは、福岡県福間町のとりくみでした。 「西郷川を泳げる川に」と子ども議会の意見を吸い上げ、子どもを含む住民、行政、企業が一体となって、 美しい川づくりに取りくんでいることです。 現在ワーキング会として熱心に取り組まれていることに多くのことを学び、感動を覚えた一日でした。


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