塾長:砂崎 素子
  長崎の染塾 


●はじめに
 「長崎の染塾」は、平成14年4月に開塾し、27名の塾生とともに活動してまいりました。 塾生の年齢層は、20代〜60代と幅広く、日本画・織物・日本刺繍・書道をなさる方など 多種多様な趣味を持った方が集まられ、それぞれの方が得意分野をお持ちです。 おひとりおひとりの好奇心旺盛さと和やかさが重なり合いながら、 良い雰囲気の中で一年間の活動を終えることができました。

●塾活動の目的
 染色について、学問的工芸的な視点で研究をし、長崎の衣文化を再認識し、 その成果をボランティア活動を通して市民や観光客に体験型で伝えていくことを目的としています。

●活動の経過
 平成14年度は、博物館研修2回、染色の研究活動19回を開催しました。 博物館研修では、歴史を学び、現存する染織品に触れることで、 先人たちの中で培われてきた日本人の美意識を再発見する機会となりました。 染色の研究では、絞り染め・型絵染・貝紫染めとそれぞれの伝統的な染色の基礎的技法を習得し、 作品を制作しました。また染色の化学的な理論も学ぶための実験も行いました。
意匠と技がひとつになって表される染めの世界に浸り、モノを作るという素晴らしさを感じた一年間でした。

●おわりに
 衣の分野における魅力ある長崎のまちづくりの明日へとつなげるために、さらに活動をすすめてまいりたいと思います。


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